無言の手の息遣い 2022/04/04

 夜、きょうも薬を3粒飲んで、効いていく苦痛は褪せてゆく。
 本を読もうとしても、文字は意味になる前にするすると抜けていって、胸の内側が脈を打つだけ。
 ツイッターをやめてから、流れそうになる言葉はぜんぶぼくに返ってきて溜まってゆく。絶望していること、苦しいこと、鬱であること、それはぼくの病にとって救いなのだけれど。
 『あなたはブンちゃんの恋』が机の角に積まれている。明日読もうと思っている。だれの声もききたくない。隣の席でぶつぶつ何かを言っていた彼は、子どものとき、どんなだったのだろう。どうしてそうなってしまったのだろう。彼は、どんなふうに死ぬだろう。今、どんなことを頑張っているのだろう。ぼくのこと、視界に入ったことあるのかな。
 みんな死ねばいいとはもう思わない。みんなすごくて、がんばっている。ぼくはがんばれそうにない。打ち込んだ文字が歪んだり滲みたりしたらきっとおもしろいね。f:id:ichijuku:20220404220322j:plainf:id:ichijuku:20220404220337j:plain
 おやすみなさい。